Hey JUNE

 

ハンドルを放す前に [LP] [Analog]

ハンドルを放す前に [LP] [Analog]

 

 

自分らしく、また自堕落な日々と、そこから反省して少しだけきちんとする日々を3:1ぐらいの割合で繰り返していた。

課題が多くて、キィィイ!となる前に、とっととやる太郎なのだ。
 
気分が良いことがあると日記を綴りたくなるという傾向にある。
 
語り継がれる教訓はやはり常識、当たり前、真実なのであり、それに素直に従えなかったり、実践出来なかったりする人は、上手くいかんのだなあ、と思う。
でもそういったことで悩むから生まれる芸術もあるもので、なまじ手を伸ばしてそこから意味の無い意義を見出して鬱悦に浸ることもあれば、新たに意義のある思想、そして実践に繋げられてまた新たにその功罪の沼に他人を招くこともあり、森羅万象の受け取り方は十人十色でもどかしかったり面白かったり、する。
 
2015年も早6月、月の一発目に、新宿アンチノックにて、「かっしー」名義の初ライブをやってきた。「スピンオフの休日vol.1」という、The Life Plant荒川君の企画である。
 
何故個人名義にしたかというと、自分の名(ニックネームだが)の下、自分ひとりの中から自然と湧き出るアイデアを面白おかしく具現化出来たらいいな、と思ったから、というのは半分ぐらい後付けで、半分ぐらいはなんとなくその方がしっくり来るから、という自分らしい曖昧模糊な理由による。
 
どうせ名義を変えるのだから、何か新しいことをやろう、と思い、持ち時間20分で、iPhoneGarageBandというアプリの、自動演奏のドラムを流し、それにギターのフレーズをエフェクターを駆使してループさせて乗せ、さらに唄またはラップまたは喋くりを乗せる、という感じの、即興芸を披露することにしたのは、昨日のことで、準備もへったくれもなかったのだが、一念発起、チャレンジしてみたのである。
 
行き当たりバッタリのため、出来は御世辞にもきちんとしたものでは無かったが、調子の良いリズムに浮かんでくる言葉を、思うがままにつらつらと乗せていくという行為が思いの外気持ち良く、完全自慰この上ない、永遠のようなあっという間のような不可思議な20分を過ごした。
 
共演者のアクトもどれも良い意味で奇をてらえているもので、とても陶酔感のあるイベントだった。
 
ライブハウスが好きで通っている人じゃないとわからない、アンダーグラウンドな気持ち良さが、全てにはならなくても、自分の周りからでももうちょっと広げたいな。
 
しかし酔いが醒めたのに、幼稚な反省点の多さで顔が赤くなる一方だ。自分の語彙を糠床に漬けたい気分。